無口な人は口が臭う?会話不足で口臭が発生しやすくなる原因は?
話すのが好きな人もいれば、逆に会話が苦手、あまり人と話したくないという方もいますよね。
仕事をしている以上、1日誰とも会話をしないということはまずありませんが、仕事中は必要最低限のやり取りのみでほとんど口を開かないという方も多いでしょう。
また、口臭が気になって極力しゃべりたくないという方もいるのではないでしょうか。ただ、無口な人、あまり話さない人は、口臭が発生するリスクが高まってしまうのです。
そこで、無口な人は本当に口が臭うのか、また会話不足で口臭が発生しやすくなる原因は何なのかについてまとめました。
無口な人は口が臭う?
最近は昔に比べて職場での会話によるコミュニケーションが減っています。以前は業務の指示や打合せなどは全て口頭で行うのが一般的でしたよね。
ただ、最近はメッセンジャーアプリを使用して打合せをしたり、メールでのやり取りが増えて、会話をする機会が少なくなっているのです。
第一三共ヘルスケアが実施した全国の女性800名を対象としたアンケートによると、「職場における業務に関する口頭コミュニケーションが少ない」と感じている方は全体の6割近くにも及びました。
また、業務以外の会話が少ないと感じている方も多く、全体的に無口になっていることが口が臭いやすくなっている原因の1つだと言えます。
会話不足で口臭が発生しやすくなる原因は?
会話をする機会が不足することでなぜ口臭が発生しやすくなるのかというと、唾液量が少なくなることが主な原因です。
話すときは当然口を開けますが、口を開けるということは無意識のうちにあごを動かしていることになります。あごを動かすことで唾液腺が刺激され、唾液が分泌されるのです。
ただ、無口な人は口を閉じたままの状態で、あごが動きませんので、唾液が分泌されにくくなります。
唾液には口臭を抑える働きがありますので、口を開かない無口な人ほど、会話不足によって口臭が強くなりやすいのです。
唾液と口臭の関係は?
唾液にはリゾチームという酵素が含まれています。リゾチームは殺菌力のある酵素です。
口臭の元となる菌は、唾液によって殺菌することができますが、唾液の分泌量が少ないと、舌に付着し、増殖して舌苔を発生させることになります。
舌苔は口臭が発生する大きな要因の1つとなりますので、唾液量が減って殺菌ができなければ、どんどん口臭も強くなってしまうと言えます。
口臭を気にして話をしないのは逆効果?
自分の口臭が気になると、どうしても話すのをためらってしまいますよね。また、周囲の人に不快な思いをさせないためにも、できるだけ口を閉じておこうとする人も多いでしょう。
ただ、口臭を気にして無口になればなるほど、さらに口臭が強くなっていくのです。
口を開かないと唾液の分泌量が減る、唾液が減少すると口臭の原因菌が繁殖しやすくなって口臭が発生する、そしてまた口臭を気にして無口になるという悪循環に陥ってしまいます。
そのため、口臭を気にし過ぎて、意識的にしゃべらないというのは逆効果だと言えます。
無口な人は寝起きの口臭レベルになる危険性が高い
寝起きの口臭が気になるという人は多いですよね。普段口臭を気にすることが無い人でも、寝起きの口の臭いは気になるという人がほとんどです。
なぜ朝起きた際の口臭が強いのかというと、寝ている間は口を動かさないためです。
つまり、無口な人は会話をしなくなればなるほど、知らず知らずのうちに寝起きレベルの口臭になっている可能性が高いのです。
職場によっては、どうしても仕事中は会話ができないという場合も多いかもしれませんが、口臭予防のためにもできるだけ積極的に会話でのコミュニケーションを取りたいですね。