花粉口臭とは?花粉症で口臭が悪化する?花粉の季節に口の臭いが強くなる原因は?
花粉口臭とは、花粉症によって口臭が発生、あるいは悪化する状態を指します。
春や秋といった花粉の季節にいつもより口の臭いが気になる、口臭が強くなっていると感じたことはないでしょうか。
実際に花粉症患者の中には、口臭で悩んでいる方がかなり多いのです。
そこで、花粉口臭について、花粉症で本当に口臭が悪化するのか、また花粉の季節に口の臭いが強くなる原因についてまとめました。
花粉口臭とは?花粉症で口臭が悪化する?
日本では現在おおよそ3人に1人、東京都内に限れば2人に1人が花粉症だと言われています。
今や花粉症は日本の国民病とも言えるほど年々増加傾向にありますが、実は目や鼻などの一般的な症状だけではなく、花粉によって悪化する花粉口臭で悩んでいる方も多いのです。
花粉症患者を対象としたあるアンケート調査では、実に7割以上の方が花粉の時期に口臭が悪化していると感じたことがあるという結果が出ました。
花粉症と口臭の関係性は一般的にはあまりよく知られていませんが、実際には密接な関係があると言えます。
では、なぜ花粉症の方は口臭が悪化してしまうのでしょうか。
花粉の季節に口の臭いが強くなる原因は?
花粉口臭が発生する理由、花粉の季節に口の臭いが強くなる原因はいくつかあります。
特に多い原因としては、花粉症の薬による副作用や鼻がつまって口呼吸になること、鼻水が大量に出て口や喉に入ってしまうことです。
他にも、自律神経のバランスが崩れることや花粉症の症状が悪化して副鼻腔炎になってしまうといったことも花粉によって口臭が悪化する原因だと考えられています。
花粉症の薬の副作用で口が乾燥する
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花粉症では、抗ヒスタミン薬という薬が処方されるのが一般的です。ただ、抗ヒスタミン薬には、口の中を乾燥させるという副作用があります。
口の中が乾燥すると、臭いの元となる細菌が繁殖し、口臭が強くなってしまいます。
鼻づまりによって口呼吸になる
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花粉症でよく見られる症状の1つが鼻づまりです。鼻がつまると、鼻で呼吸がしにくくなりますので、必然的に口を開けて口呼吸をするようになります。
ただ、口呼吸をすると、唾液が分泌されにくくなり、口の中が乾いて口臭が発生しやすい状態になります。
鼻水が喉に入って後鼻漏になる
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鼻水が鼻から出ることを前鼻漏と言い、喉に流れることを後鼻漏と言います。花粉症になると大量の鼻水が出て、場合によっては鼻から出るだけではなく、喉の方に流れることも少なくありません。
後鼻漏になると鼻がつまって口臭が悪化するだけではなく、睡眠障害や味覚障害が起こる場合もあります。
口呼吸で交感神経が優位になる
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花粉症になると鼻づまりによって口呼吸になる場合が多くありますが、口呼吸は自律神経のバランスにも影響を及ぼします。口で呼吸をすると、起きている時や緊張している時に働く交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、唾液の分泌量が減少しますので、口内が乾燥し、口臭の悪化に繋がります。
花粉症が悪化して副鼻腔炎になる
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花粉症の症状が悪化すると、副鼻腔炎になる場合があります。副鼻腔炎は蓄膿症とも呼ばれますが、副鼻腔炎になると鼻の付け根に膿が溜まります。
そのため、呼吸をする際に溜まった膿の臭いが出てしまい、口臭が強くなるのです。
マスクの着用が花粉口臭の原因なる可能性もある
花粉症の方にとってマスクは必須アイテムとなりますが、マスクを着用することで口臭が強くなっている可能性もあるのです。
マスクをすると、ついつい口が開きっぱなしになる傾向があります。口が開いたままの状態になると、当然口は乾燥して口臭が発生しやすくなります。
また、長時間マスクを変えずに着用すると、雑菌が繁殖しやすくなります。特に、花粉症の方はくしゃみや鼻水でマスクが汚れていますよね。
汚れたマスクをそのまま使っていると、雑菌まみれの空気を吸い込むことになりますので、さらに口内で細菌が繁殖し、口臭の悪化に繋がるのです。

