わきがの手術とは？わきがは手術で改善できる？

わきがの手術とは、専門の医療施設でわきがの原因となる部分を取り除く医療行為です。特に臭いの原因となっている、腋下などを施術します。

わきがは、通常の口臭や体臭と異なり、非常に強い臭いを発します。特に腋下から臭う場合が多く、強烈な臭いで周囲の方に迷惑をかける可能性もあります。わきがに悩み、手術を受ける方も多くいらっしゃいます。

では、わきがの手術とはいったいどのようなものなのでしょう。また、手術によって、わきがを改善させることはできるのでしょうか。

わきがの手術内容のほとんどが、わきがの臭いの発生源となっている、汗腺を取り除くという方法です。わきがとは、汗腺から皮膚の表面に浸み出した汗に、様々な細菌が付着して悪臭を放ちます。

わきがの臭いを改善させるためには、臭いを放出する原因である、汗腺を乗り除く方法が効果的です。汗腺を除去する手術には、様々な方法があります。

剪除法は、直視下手術法とも呼ばれ、執刀医が直接目で確認をしながら施術を行います。腋下の皮膚を数ミリ切開し、皮膚を返して汗腺を直接一つ一つ取り除きます。医師が手作業で確認しているため、確実に汗腺を除去できます。しかし、手術費用も高額で、30万円から50万円程度かかる場合があります。

皮下組織吸引法とは、皮膚の下に医療機器を入れて、汗腺を吸い取る方法です。手術跡を小さく抑えることができるのがメリットです。広い範囲で、汗腺の除去が可能で、費用もそれほど高くかかりません。医院によって異なりますが、20万円前後の費用がかかります。

超音波吸引治療は、超音波を発生させる特殊な機器を用いる手術方法です。超音波によって、汗腺を破壊して、吸引する方法です。費用は20万円から30万円程度かかります。ただし、やけどなどが発生してしまうリスクが存在する点に注意が必要です。

皮下組織削除法は、ローラー状の器機を使用して、汗腺を除去します。効果的な除去方法と言われていますが、医師の技量が要求される手術です。また、手術後に回復するまでに時間がかかってしまうデメリットがあります。

様々な手術方法があり、汗腺除去によってわきがを改善させる可能性があります。ただし、リスクが全くないわけではなく、副作用や手術によって皮膚が傷つく場合もあるので、よく相談の上で手術を行うのがいいでしょう。

わきが手術は多くの方が行っています。しかし、中にはわきがが改善されなかったという方や、再発してしまったという声も見受けられます。わきが手術の効果は完全ではないのです。

わきが手術とは、汗腺を取り除く行為です。しかし、汗腺は皮膚に無数に存在しており、全てを取り除けるものではありません。腋下の汗腺の大部分を除去できたらと言って、身体の汗腺はまだまだ無数にあります。腋下以外からも臭いが発生してしまう場合があります。

また、特定の部位の汗腺の除去手術は、全てが除去されるものではありません。特に手術内容や、使用される医療器具によっては、目視で確認をしない場合もあるので、汗腺が残る場合も多いのです。

また、医師が直接確認をしたとしても、皮膚に存在する汗腺の数は膨大です。全てを人間が目視で取り除けることができません。

しかも、腋下のというデリケートな部位を執刀するので、皮膚にダメージが残る場合があります。縫合後が痛んだり、炎症を起こしたりする場合もあるので、経験豊富で、信頼のできる医師に依頼する必要が出てきます。

わきがの手術は、効果的なワキガ改善に繋がる場合もありますが、再手術が必要になるリスクも存在します。わきがでお悩みの方は、くれぐれも慎重に決断をするようにしましょう。