わきがとは？わきがの臭いの原因と仕組みとは？
わきがとは、身体から臭いを発してしまう症状を指します。また、体臭の臭いの種類のことを言い、疾患の一つとして扱われる場合もあります。
わきがとは、非常に特殊な臭いを発します。人間の鼻は非常に敏感です。そのため、通勤の電車内や車の内部、狭い空間などでは周囲の方に大きく迷惑をかけてしまうことも考えられます。
では、わきがとは一体どのような症状なのでしょう。また、わきがとはどのような原因で発生してしまうのでしょう。わきがの原因についてまとめました。
わきがとは？
わきがとは、正式名称を腋臭症（えきしゅうしょう）と言います。人間の皮膚にある、汗を放出する汗腺が原因で臭いを発してしまいます。そもそも「わきが」とは、「腋（わき）」だけから嫌な臭いを発するわけではありません。
わきがは、人間の汗が大きく関係しており、汗を発する汗腺が大きなポイントとなります。汗腺は人間の身体のいたる部位に存在しています。人間の臭いとは、特定の部位だけから発生するものではなく、身体全体に臭いを発生させています。
わきがは、体臭の中の一種の症状です。腋などの特定部分だけから臭いを発生させるのではなく、微量ながら身体全体から臭を発生させる可能性があります。
しかし、臭いを発生させる汗腺は、特に腋下に多く存在しているのも事実です。わきがの臭いは、特に腋下から強く発生する場合が多いという特徴があります。
なお、日本人は10人に1人が「わきが」であるという調査結果もあります。世界的に見ると、白人は70％から80％が「わきが」であり、黒人は100％に近い割合で「わきが」であるとの統計もあります。「わきが」とは持って生まれた体質や遺伝性も大きく関係していると言われています。
わきがの臭いとはどんな臭い？
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わきがの臭いは、多くの例えがあります。お酢の臭い、納豆の臭い、鉛筆の臭い、ネギの臭いなどと言われる場合が多いのです。特に、お酢や納豆の臭いなどと形容されることから、非常に鼻に刺激を与える臭いであると分かります。特に人間が不快感を感じてしまう臭いなので、わきがに悩む方は日本全国の多くいらっしゃいます。
わきがの原因と発生の仕組み
わきがの原因は、私達の汗にあります。私達人間がかく汗に、様々な物質が溶け込み、わきがの臭いを発生させます。身体から直接臭いを発生させているわけではなく、身体から外部に法主される物質が変化して、わきがとなってしまいます。
人間の汗腺には、2種類あります。アポクリン腺とエクリン腺です。中でもアポクリン腺から出た汗に、わきがの要因があります。通常、汗腺から放出された汗は無臭の状態です。しかし、皮脂や汗に含まれる成分が、細菌などと反応して臭いとなります。
アポクリン腺から出る汗には、脂質、タンパク質、アンモニアなどの成分が含まれています。アポクリン腺から放出された汗は、皮膚上に存在する細菌や皮脂成分と混じりあい、強い臭いとなってしまいます。
また、汗が腋下などに溜まって湿気となると、雑菌が溶け込んで繁殖してしまうことがあります。そのため、臭いが強くなっていきます。さらに、エクリン腺から放出された汗と混じりあうと、臭いを拡散させてしまうのです。
わきがの原因は生まれつき？
わきがの原因は、汗と汗腺の働きによるものです。アポクリン腺の数は、生まれた際に決まっています。アポクリン腺の数が多いと、わきがの臭いを発生させる可能性も高くなります。
黒人男性や白人男性が「わきが」の発症率が高いという点、日本人や中国人が「わきが」の発症率が低いという点から見ても、遺伝的にわきがになりやすい体質が存在するもと言われています。
しかし、多くの要因は汗に含まれる成分であり、血液中の健康状態、さらには毎日の食生活の影響も考えられます。肉をよく食べる習慣があると、血液のたんぱく質分が増え、汗に浸透して、汗のにおいが強くなります。
わきがとは体質であり、毎日の生活スタイルが大きく関係しています。「わきがになりやすい」「遺伝による影響」と、一概に断定することはできないのです。
