体臭は病気が原因で発生する?体臭を強くしてしまう病気とは

体臭は病気が原因で発生することがあります。病気の種類は多岐にわたり、また体臭の臭いも病気によって変化します。体臭が強い、臭いが変わったという場合、病気の疑いも注意する必要があります。

体臭は様々な原因で発生します。しかし、体臭の発生は、身体の内部の器官や血液などが特に深く関係しています。もし病気になってしまい、内臓の機能が低下すると、体質が変化して体臭がきつくなる場合があります。

では、体臭はどのような病気が原因で発生してしまうのでしょうか。体臭を強くする病気や症状、体臭発生の仕組みについてまとめました。

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糖尿病が原因の体臭

病気の中でも、体臭を発生させてしまう可能性が高いものに糖尿病があります。糖尿病患者は日本人だけで1,000万人以上にのぼるという統計もあります。残念なことに、私達にとって、とても馴染み深い病気と言えます。

糖尿病とは、血液の中に含まれる糖分が多くなり、血中の糖度が高くなる病気です。糖尿病は心臓病や動脈の硬化、さらに様々な合併症を引き起こします。重大な病気を誘発する危険性のある病気です。

糖尿病になると、血液中にケトン体という物質が多く発生します。通常、血液は肝臓において老廃物など、不必要な物質をろ過されますが、ケトン体は肝臓で分解されません。その後、ケトン体は、アセトンという成分に変わります。このアセトンが体臭の原因となるのです。

アセトンは甘い臭いを発します。つまり血液中に臭気成分が含まれることになります。血液はやがて汗に変わり、臭いも汗の成分として体外に放出されます。身体から少し甘い香りがするケースも確認されています。また、アンモニア成分も発生させて、甘酸っぱい臭いを放つ場合もあります。

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魚の臭いを発生させる魚臭症

体臭の臭いの種類の中でも、魚臭いを発してしまう病気があります。糖尿病の影響で、身体の内部の疾患が原因で体臭が強くなってしまうような体臭ではなく、魚臭い体臭を放つ症状を自体を「魚臭症」と呼びます。

魚臭症は、文字の通り魚の生臭い匂いを発します。トリメチルアミン尿症とも呼ばれ、体臭だけではなく、口臭として魚の腐ったような臭いを発生させる場合があります。

魚臭症はトリメチルアミンという物質が関係します。食べ物に含まれるトリメチルアミンが身体の中で上手く分解されず、血液を通して身体の外部に放出されます。

トリメチルアミンは通常、腎臓や肝臓の働きによって、ほとんどが分解されますが、何らかの疾患を抱えると、トリメチルアミンが分解されずに体臭が魚臭くなります。トリメチルアミンは多くの食べ物に含まれており、けっして魚類だけに含まれているものではありません。

体臭は食べ物が原因で発生する?体臭を強くしてしまう食事とは?

肝機能が低下すると、魚臭症が発生する恐れは誰にでもあります。健康管理には、くれぐれも注意を払いましょう。

病気が原因で発生する様々な臭い

病気になると、身体の内臓機能が低下します。その結果、食べ物などを分解する際に発生する臭いが、上手く体内で浄化されず、身体の外に臭いを放ってしまいます。各器官の働きが弱まると、様々な臭いを発生させます。

内臓機能の低下による体臭

    腎臓機能の低下:アンモニア臭、おしっこのような臭い
    肝臓機能の低下:カビ、ドブのような臭い
    胃腸機能の低下:卵の腐乱臭、硫黄の臭い

病気が原因で、内臓機能が低下すると、身体の内部で作用している臭いを取り除く機能が働かなくなってしまいます。結果、臭い成分は血液の中に溶け込み、体中を巡ります。血液が汗に変わると、血液中の臭気成分も汗と共に体外に放出されて、体臭となるのです。

普段の生活の中で、私達の身体の中には臭いを発生させる物質が多く蓄積されます。健康な状態であれば、内臓が臭いを取り除くフィルター機能を働かせますが、病気になると臭いを除去する機能が働かなくなり、強い体臭となるのです。

病気による体臭は、内臓の機能低下によって引き起こされる症状です。体臭が気になる、変な臭いがする、などの違和感を感じたら、何らかの病気や疾患により、内臓の機能低下が起きている可能性があります。重大な病気の恐れもありますので、くれぐれも注意が必要です。

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