シェーグレン症候群とは?症状や特徴は?口臭が発生する理由は?

シェーグレン症候群とは、涙腺や唾液腺などに炎症を起こし、目や口などが乾燥した状態になる自己免疫疾患の一種です。

シェーグレン症候群は女性に多い疾患で、潜在的な患者数を推定すると10万人~30万人程度になると言われています。

シェーグレン症候群はメジャーな病気ではありませんので、聞いたことがない方も多いかもしれませんが、実は口臭の原因疾患の1つでもあるのです。

そこで、シェーグレン症候群について、シェーグレン症候群の症状や特徴、口臭が発生する理由についてまとめました。

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シェーグレン症候群とは?

シェーグレン症候群は、1933年に発表された疾患で、スウェーデンの眼科医であるシェーグレンの名前がそのまま病名となっています。

シェーグレン症候群は自己免疫疾患のひとつとなります。自己免疫疾患とは、細菌やウィルス、異物などから体を守る免疫機能が誤作動を起こし、自分の体の組織や臓器を攻撃してしまう疾患のことを指します。

シェーグレン症候群の場合、免疫システムが攻撃するのは、主に涙腺や唾液腺になります。涙腺や唾液腺を攻撃してしまうことで、涙や唾液が正常に分泌されなくなり、乾燥状態になってしまうのです。

また、涙腺や唾液腺以外にも様々な臓器を攻撃してしまいますので、全身に不調やトラブルが起こる場合もあります。

なぜシェーグレン症候群を発症するのかについては、現在もはっきりとした原因は解明されていません。

シェーグレン症候群の症状や特徴は?

シェーグレン症候群の症状としては、口が渇いて口臭が気になるドライマウス、また目のかゆみや乾燥が気になるドライアイの症状が代表的です。

また、口や喉が渇くことで、声のかすれや咳、鼻の渇きや風邪などの症状も良く見られます。

他には、皮膚の乾燥や湿疹、関節の痛みや倦怠感、発熱や胃炎といった全身症状も良く見られます。

シェーグレン症候群は、男性よりも女性が発症するケースが多いというのが大きな特徴です。

ドライマウスの症状

    ドライマウスでよく見られる症状としては、口が渇く、口臭がきつくなる、口が粘つく、喉が渇く、声が枯れやすいといった症状です。また、唾液が分泌されにくくなることから、歯周病や味覚障害になる場合もあります。

ドライアイの症状

    ドライアイの症状としては、目が乾く、目に異物感がある、目やにが出やすい、光がまぶしい、視力が低下するといったものが挙げられます。ドライアイの症状が進行すると、角膜が傷つき、結膜炎などになる場合もあります。

涙腺や唾液腺以外の全身症状

    シェーグレン症候群では、涙腺や唾液腺に関連する症状以外にも全身に様々な症状が見られます。中でも多く見られるのは、関節痛や筋肉痛、神経症状や倦怠感、発熱などです。また、他にもうつ病などの症状が発症する場合もあります。

シェーグレン症候群で口臭が発生する理由は?

シェーグレン症候群にかかるとなぜ口臭が発生するのかというと、唾液が分泌されにくくなるためです。唾液の分泌量が少なくなると、口の中が乾燥します。

口の中が乾燥すると、口臭の原因となる細菌が繁殖しやすくなりますので、必然的に口臭が強くなりやすいのです。

また、唾液には食べカスや舌についた舌苔などの汚れを洗い流す役割もありますので、唾液が少なくなることで、口内環境が悪化しやすくなります。

口内環境が悪くなると、当然口臭病や虫歯にかかるリスクもアップしますので、ますます口臭がきつくなってしまいます。

シェーグレン症候群は50代以上の女性に多い

シェーグレン症候群にかかる男女の比率は、1:14で圧倒的に女性の方が多いとされています。

シェーグレン症候群は、子供からご年配の方まで年代に関わらず発症する可能性がありますが、発症する方が多い年代は50代です。

特に関節リウマチの症状がある場合は、20%以上の方がシェーグレン症候群を発症していると言われています。

シェーグレン症候群は聞き馴染みのない疾患ですが、最近目や口が渇く、口臭が気になるという方は知らず知らずのうちにシェーグレン症候群を発症している可能性がありますので、特に40代~50代の中高年の女性は注意が必要です。

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