幼児の口臭を治療するには？子供の口臭を治すためには？
幼児や子供の口臭が気になるという親御さんは、実は全国でかなりの数にのぼっています。実は幼児や子供のうちに口臭となってしまうことは、よくある事なのです。
口臭と聞くと、10代や20代以降の大人がかかってしまう症状だと認識している方が大半です。しかし、子供でも口臭は発生し、周囲の友人達に迷惑をかけてしまうことも十分に考えられるのです。
幼児や子供の口臭を治療するにはどうすればいいのでしょう。また、幼児や子供の口臭を治すことは可能なのでしょうか。
幼児の口臭を治すために
幼児とは、児童福祉法において満1歳から小学校に入学するまでの間の年齢の子供を指しています。幼児の口臭の多くが、口の中に原因があります。特に母乳育児期を離れてから口臭を発生させてしまうケースも見受けられます。
幼児の口臭の原因は、口内の唾液量の減少によって発生します。唾液の量が減少すると、口の中に歯垢や舌苔が堆積します。通常、唾液によって洗い流されますが、唾液量が少なくなってしまうと、口臭の発生物質が多く口の中に残り、口臭となってしまうのです。
唾液量の減少による口臭を治療するには、唾液を多く出すトレーニングをしてあげればよいのです。幼児の場合は、おしゃぶりなどをさせてあげると、口内に唾液を出す訓練になります。唾液量を多く出してあげることが効果的な治療法です。
幼児の唾液分泌量が少なくなるのは、実は母乳育児などが関係しています。おっぱいを吸う期間や機会が少なくなると、吸うという行為をしなくなります。その結果、口や頬の筋肉が発達しなくなり、唾液腺の機能低下に繋がります。そのため、おしゃぶりなどを使う治療は大変効果が期待できます。
子供の口臭を治療する
小学校に入学して以降、口臭が発生する確率はどんどん高くなっていきます。これは様々な物を食べ、積極的に外で遊ぶようになり、病気の機会も増えます。また親の保護下を少しずつ離れていくと、歯磨などもおろそかになっていってしまうのです。
子供に発生する口臭も、大人と共通する場合も多く、しっかりと治療を行わないといけません。思春期には口臭によって、人間関係を傷つけてしまう場合もあります。口臭を治すために的確な治療を行うようにしましょう。
虫歯や歯周病による口臭の治療
虫歯や歯周病などは子供でも十分する可能性はあります。特に毎日の歯磨きなどがおろそかになっている場合、歯垢が堆積して虫歯となります。虫歯になってしまった場合は、専門の歯科で治療を受けなくてはいけません。虫歯や歯周病にならないように、毎日の予防が何より重要なのです。
口呼吸による口臭の治療
口呼吸が多くなると、口臭が発生しやすくなります。口の内部が乾燥してしまうと、唾液が口内の口臭発生物質を洗い流せなくなってしまうためです。口呼吸の場合、鼻呼吸に矯正させていく治療が必要です。また、ガムやキャンディーなどを食べさせていくという治療も考えられます。どちらにせよ、口の中に唾液を出すという行為が重要であり、口呼吸のクセを治してあげることが必要です。
鼻炎による口臭の治療
鼻炎による口臭は、親でも気がつかないうちに進行しています。また、口臭の発生源を特定できない場合もあります。しかし、鼻炎による痰や後鼻漏による口臭の可能性も大いに考えられます。
幼児や子供の口臭は、成人と同じ理由で発生します。発生源も歯垢や舌苔などであり、虫歯菌や歯周病菌が繁殖すると、口臭は進行していきます。口呼吸などの癖によって口臭となる場合も多いのです。
子供の場合、内臓の疾患や重大な病気によって口臭が強くなる子は、あまりいません。しかし、その分歯磨きや鼻呼吸など、簡単なクセをおろそかにしてしまうと発生してしまうのです。特に幼児期から口臭が発生してしまった際は、親御さんのしっかりした監督が大事です。
子供や幼児の口臭の治療は、事前の予防に最大の意味があるのです。
