口臭のレーザー治療とは？口臭レーザー治療の効果とは？

現在、口臭を治療するための方法は多く存在しています。中でも注目を集めているのがレーザー治療です。レーザー光線を利用した治療法を用いれば、口臭の発生源を治療し、口臭の抑制に繋がります。

近年、レーザー治療を専門とする歯科や医院も開業しており、一般的な治療方法として社会に広がりつつあります。レーザー治療に用いられる機器も、日々進歩しており、安全な治療を受けられるようになっています。

では、レーザーを用いた口臭治療とはいったいどのようなものなのでしょう。また、レーザー治療は口臭改善にどのような効果をもたらすのでしょう。

レーザーという単語は、私達の日常生活においてあまり身近な単語ではありません。レーザーという単語を耳にしても、それが具体的にどのようなものなのか、知らない方も多いはずです。

レーザーとは、人工的に作り出した高出力の光を指します。専用の装置によって、光の粒子を収束させ、光線化したものを言います。人工的に光の光線を作り出すことにより、特定の菌だけを滅菌させたり、光の粒子に振動を与えて、特定の細胞の特定部分だけを除去できたりと、医療に多く用いられています。

レーザー機器にも様々な種類があり、病院などの医療機関に導入されている装置によって、受けられる治療も異なります。止血に適したレーザー、虫歯菌の除去に適したレーザーなどがあり、症状によって使い分けることができるのです。

人工的に光線を作り出すレーザー技術は、実用化されてまだ半世紀ほどしか経っていません。そのため、まだまだこれからも発展の可能性がある分野です。

レーザー機器は医療分野に多く用いられており、特に歯科で頻繁に治療に活用されています。レーザー治療を行った結果、口臭が改善したという方も多いのです。

口臭のレーザー治療とは、歯の病気にレーザーを用いて、口臭の発生源を取り除くというものです。レーザーによって、臭い自体の除去はできません。口臭の発生源となっている歯の治療を行い、口臭を抑制するという治療方法なのです。

口臭とは、虫歯や歯周病によって発生します。そのため、口臭を治療するためには虫歯や歯周病を改善しないといけません。そこで、虫歯菌や歯周病菌をレーザー光線で除去します。高出力のレーザー光線によって、非常に小さな菌類の滅菌が可能になったのです。

また、レーザーは止血効果に優れているという特性があります。歯周病が進行してしまうと、歯茎が化膿し、出血して血や膿が口臭の原因となってしまっていました。そこで、レーザーを用いれば、出血をおさえて安全に治療が可能になりました。

さらに、レーザーを用いて、虫歯や歯周病対策の薬品を歯茎や歯に浸透させることができます。特殊な波長を持ったレーザー光線を歯と薬の上から照射して、より効果的な治療を行えるようになったのです。

レーザー治療の優れたところは、痛みをほとんど感じず、また鎮痛や止血効果がある点です。また、特殊な光線により、虫歯菌だけを取り除く治療も可能になりました。従来はドリルなどを利用して歯を削って治療を行ってきましたが、痛みや不快感を抱かずに、虫歯や歯周病の治療が可能となりました。

レーザー治療は保険が適応されない場合があります。唯一ネオジグヤムレーザーを用いて、虫歯治療と、歯周病の歯石除去を行う場合にのみ適応されます。歯科によっては、他のレーザー装置を導入している所もありますので、事前に歯科で確認をしておく必要があります。

レーザー治療による効果とは、あくまで虫歯や歯周病の改善を指しています。レーザー治療で、効果的で安全に虫歯・歯周病治療が可能になりました。

虫歯や歯周病による口臭は、確かに改善しやすくなりましたが、口臭の原因は誰もが虫歯や歯周病によるものだけではありません。中には鼻炎によって、口臭となってしまった方もいますし、胃腸などの疾患が原因で口臭が発生してしまった方もいます。歯科で受けるレーザー治療は、あくまで歯に関する治療です。

そのため、歯以外に口臭の原因がある場合は、歯科のレーザー治療で口臭を改善させることはできないのです。口臭を改善させるためには、ご自身の口臭の原因がいったいどこにあるのかを見極める必要があります。