皮膚ガスとは?皮膚ガスの種類は?皮膚から臭いが発生する原因は?

皮膚ガスとは、人間の体の表面化から放出されるガスのことです。皮膚ガスは、皮膚表面の他、汗腺や皮脂腺、血液中からの経路で発生する場合もあります。

皮膚ガスは、ガスの成分を調査することで病気の検査や予防などに役立てられる場合もありますが、一方で不快な臭いを発し、体臭として認識される場合もあります。

そこで、皮膚ガスについて、また皮膚ガスの種類にはどういったものがあるのか、皮膚から臭いが発生する原因についてまとめました。

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皮膚ガスとは?

皮膚ガスは、呼吸の際に吐き出される呼気や腸内で発生する腸内ガスと同様に、生体ガスの一種になります。

皮膚ガスが放出される量は、体の状況や病気の有無、環境などによって異なりますが、多かれ少なかれ誰でも出しているものです。

例えば、餃子などのニンニク料理を食べたり、お酒を飲んだ日の翌朝に、なんだか体が臭うと感じたとこはないでしょうか。

皮膚ガスは体内に摂取した食事や飲み物、あるいは皮膚表面の状態に大きく影響を受けます。

そのため、皮膚ガスと一言で言っても、発生するガスの種類や臭いは様々なのです。

皮膚ガスの種類は?

皮膚ガスの種類は、実に300種類以上あるとされており、未だに全ての種類は明らかになっていません。

ただ、代表的な皮膚ガスはいくつかあります。例えば、脂肪燃焼臭とも呼ばれるアセトンやお酒臭であるアセトアルデヒド、発汗に伴う酢酸などは誰もが発生しやすい皮膚ガスとなります。

また、他にもノネナールやジアセチルなど、体臭の原因物質とされている皮膚ガスもあります。

アセトン

    アセトンは脂質の代謝によって生成される皮膚ガスです。脂質の供給が不十分になり、体内の脂肪が燃焼される際に発生しますので、食事制限などのダイエット中の方から出やすい皮膚ガスとなります。

アセトアルデヒド

    お酒を飲んだ際にエタノールの代謝によって生成される皮膚ガスです。いわゆるお酒臭いという臭いはアセトアルデヒドが原因となります。アセトアルデヒドの皮膚ガスは、飲酒した翌日まで長時間発生し続ける場合もあります。

酢酸

    酢酸は汗をかくことで放出される量が多くなる皮膚ガスです。酢酸は汗臭の元となるニオイ成分となり、汗腺や皮膚の表面から発生します。

ジアセチル

    ジアセチルは、後頭部や首筋などから発生しやすい皮膚ガスです。ジアセチルの放出量は30代~40代の男性に多く、ミドル脂臭の原因物質となります。

アンモニア

    アンモニアは、タンパク質やアミノ酸の代謝、筋肉疲労やストレスによって発生する皮膚ガスです。アンモニアは血液や皮膚表面、汗腺など様々な経路で放出されます。

ノネナール

    ノネナールは加齢臭の原因物質としても有名な皮膚ガスです。年齢が上がるにつれてノネナールの生成量は増えていきます。

皮膚から臭いが発生する原因は?

皮膚から臭いが発生する原因は、非常に様々です。皮膚ガスの種類は多岐に渡りますので、ガスの種類によって発生する原因は異なります。

アセトアルデヒドならアルコールの摂取、アセトンなら脂肪の燃焼、酢酸なら発汗というように身体的な代謝や仕組みが原因で発生する皮膚ガスもあります。

また、ジアセチルやアンモニアは、身体的な原因だけではなく、ストレスなどによっても生成される量が増える皮膚ガスとなります。

また、ノネナールのように加齢が原因となる場合もありますので、皮膚ガスが発生する原因はそれぞれ異なると言えます。

皮膚ガスは長時間放出され続ける

皮膚ガスは、呼気とは異なり、体の表面から長時間に渡って放出され続けます。そのため、いつまでも体の臭いが気になると感じた場合は皮膚ガスが原因となっている可能性が高いでしょう。

皮膚ガスの中には、体臭として認識されるものもあります。一般的にも広く認識されているのは、やはり加齢臭の原因物質であるノネナールでしょう。

また、最近は30代、40代の男性の多いミドル脂臭の原因がジアセチルという皮膚ガスであることも分かっています。

皮膚ガスの全てが体臭として認識されるわけではありませんが、周囲に嫌な臭いと認識される皮膚ガスも多くありますので、エチケットとして十分注意したいものです。

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